新しい事業を作り収益の柱を増やしたい人や、今までとは違った事業に転換したい人向けに記事を書いてみました。長文になりますが興味のある方は読んでみてください。
ステップ1:イメージ作り
人はイメージができないものを買おうとはしません。イメージできないことを本気で行動する人もいないでしょう。自分自身を本気にするためにも、事業を成功させるためにも、質の高いイメージ作りがとても重要です。
新しい事業を作る目的を明確にする
新しい事業を始める目的から考えてみましょう。どうして新しい事業をスタートする必要があるのでしょうか。
・自分のレベルが上がったので次のステージに進みたい
・売上の限界値が見えて目標を見失ってる
・時間を切り売りするビジネスから非労働型のビジネスに転換したい
・今までと違う目標ができた人や目指す未来が変わった
・今やってることがうまくいかないので方向転換したい
などなど、いろんな目的や理由が考えられます。
目的は人によって異なると思いますが、はじめに言っておきたいことがあります。
お金を増やすことだけが目的の愛情のないビジネスならやらない方が良い。
中途半端にしかできないからやらない方が良い。
時間がないならやらない方が良い。
いきなりこんな話をするのもテンションが下がってしまうかもしれませんが、でも、実際に新事業に対する熱量が弱く中途半端に新しいことを始めても、うまくいかずに時間やお金の無駄になってしまうことの方が多いです。
新事業の成功とは具体的にどのような状態のことを言うのか?新事業を立ち上げる目的はなんなのか?その事業によって誰が喜んでくれるのか?そこに本気で挑む意義はあるのか?
起業時と同じように、事業の目的を明確にすることがとても大事なことです。
新事業スタートの準備と計画
新しい事業を立ち上げる時、一番初めにやることはなんだと思いますか?もちろん事業計画や戦略を考えることは大事なことなのですが、まずはイメージを固めることだと思います。
何を誰にどうやって売るのか。作業的なことは誰がやるのか。継続的に売るために必要なことは何か。など、集客・販売・顧客化のイメージを持つことが大事です。
これは実際の話なのですが、来年から撮影機材のレンタル事業をスタートさせる予定で準備を進めています。
【新事業のイメージ】
webサイト、SNS、営業活動、広告にて、自社で動画を撮影したい会社に必要な機材セットを相場より安く貸し出します。採用動画・お店紹介動画・商品撮影・youtube撮影など。
カメラなんか誰でも買えるんじゃないの?と思う人も一定数いるが、そこに経費はかけたくないという会社は結構多い。
一般的なレンタル業者との違いは、ただ貸し出しするだけではなく、無料で使い方のサポートや商品の引き取りなどもスタッフが直接行う。
コミュニケーションを取りながら関係性を深め、本当に売りたい商品につなげる。
本当に売りたい商品とは動画編集やデザイン。自社のイメージにあった動画や写真をじっくり撮影してもらい、編集はプロに任せてもらう。
これによって、カメラマンに依頼する撮影費用が削減され、短期間で複数の動画を制作することが可能に。
月間8社、年間100社を目標にすると、レンタルだけの売上で1000万円、編集やデザインを含めると2倍の2000万円以上。
初めに多少の資金は必要になるが、大きく失敗することはない。なぜなら、機材を買う以外にリスクがないから。
これはあくまでもイメージなので、実際にはもっと具体的な戦略があるのですが、こんな感じで成功イメージを固めることが新事業をスタートする上で最も重要なことで、イメージがあるからこそ具体的な戦略や行動計画を作ることができるものと考えます。
現実的に出来るのか?出来ないとしたらその理由は何か?
イメージができたら、それが実現可能かどうか再現性について考えてみましょう。出来ると思うのであれば何も問題はありませんが、出来ないとしたらその理由を明確にして出来るようにしなければいけません。
・集客営業の準備(webサイトやパンフ広告など)
・契約の準備(契約書や説明資料)
・フォローやサポート体制(想定できる質問の回答動画)
・機材運搬に必要な車や保管場所
こんな感じで、やるべきことをリスト化して、自分でできるのか?考えてみまます。
僕は自分1人では出来ないと判断しました。
文章を書いたり、契約書や説明資料を全てを1人で作るのは不可能です。
じゃあ、どうすれば出来る?
経験豊富なライターがいれば可能ですね。ということで、今現在、ビジネスを理解できる優秀なライターにいろいろ相談しているところです。
ライターに依頼すればもちろんお金はかかります。でも、スピードや質を考えると自分以外の人の能力を使うことも必要。
これから始める新事業は年商2000万円以上を目標としているので、そこに多少のお金をかけることはなんの抵抗もありません。むしろお金で解決できるのであれば、自分以上のスキルを持つ専門家にお願いして1日も早く解決したいくらいです。
それはお金があるからできることでしょ?という質問について
たまに誤解されてる方も多いのですが、僕は金持ちではありません。笑
経営者をやっていますから、多少は自由に経費を使えますが、年収でいうと普通だと思います。車も普通。家も普通です。
運転資金はコツコツ貯めた会社の利益と、手持ち資金とほぼ同額の借入です。
借金を極端に嫌い人もいるのですが、そもそも多少の資金がなければ商売はできないので、「お金をかけず自分の時間だけでなんとかしよう」という考えは捨てた方が良いと思います。
仮に優秀なライターに100万円かったとしても、5年償却と考えれば月の支払いは17000円程度。これで事業がスタートできるなら安いと思いませんか?
先ほどもお伝えした通り、新事業の目標は年商2000万円なので、仮に目標達成度が10%で大失敗だったとしても、200万円くらいの売上にはなるでしょう。
現時点でのイメージでは大損することは99%ありえない。
目標を達成することだけを考え「自分でやること」「他人の力を借りること」を整理してみてください。自分でやらないことは基本的にお金がかかります。
それを「マイナス」「損」と思わず、リターンを意識をして資金計画を考えてみてください。
出来ない理由を潰したら、現実的なプランを考えます
現実的なプランとはなにか?僕は、一番初めに売れる日をゴールとしたプランを考えます。
それを3月10日とした場合、2月末には見込み客への営業が必要になります。2月末に営業するということは、1月中旬くらいまでに問い合わせや相談が必要。
1月中旬までに問い合わせや相談を受けるためには、12月末には見込み客に宣伝しなければいけません。
12月末までに宣伝するためには、最低でも11月末にはwebサイトやサービス案内資料を作り、発信や宣伝の準備が必要になります。
この記事を書いているのは10月15日なので、今は約5ヶ月後の売れる日をゴールとした準備をしている段階です。
そもそも、この話は昨年末から構想を練っていて、なんだかんだで1年がかりで立ち上げた新事業です。
うちの会社では今年骨盤矯正サロンを増築してスタッフを2名増やしました。オープン日は2021年6月14日、準備開始は2020年10月1日。8ヶ月かかりました。
現実的なプランは「1番初めに売れる日」を決めることから始まり、そこから逆算していつまでに何をやるのかを決めることです。
現実的プランイメージ
3月10日:ファーストキャッシュ
2月末日:見込み客への営業や説明
1月中旬:問い合わせ・相談・資料請求
12月末:情報発信・宣伝
11月末:webサイト・サービス案内資料
10月末:事業プランの決定
ここまでは方向性や成功のイメージを固める第一段階です。
100%決まりというわけではなく、あくまでも「新事業成功のイメージ」を固め、これなら出来る!やってみる価値がある!というところまでイメージを深めることが大事なのです。
ステップ2:事業コンセプトと価値の文字化
ビジネスを成功させるためには文字情報での整理がとても重要です。パートナーとの共通認識や伝えることの一貫性など、複数の人が異なる解釈で進めていくと、せっかくの素晴らしいビジネスアイディアが台無しになってしまいます。
イメージが固まったらその事業のコンセプトや価値を文字で表現してみてください。実際に今進めている新事業の内容を文章にまとめてみましたので参考にしてください。
2022年3月スタート
法人向けレンタル撮影機材サービス【概要】
札幌を中心に北海道内で法人(中小)を対象とした撮影機材レンタル事業
ものを貸すだけの商売ではなく、クライアントの目的に応じた丁寧なサポートをウリにしていきたい。【想定するお客様の悩み】
カメラマンに依頼すると高すぎる(経費削減)
年に数回のために高い機材は買いたくない(経費削減)
思い通りの撮影が出来ない(想像と違う)
細かいこだわりなど自分たちでじっくり撮影したい(想いストーリー)
クオリティの高い写真や動画を撮りたい(品質クオリティ)
どんな機材を借りれば良いかわからない(スキル不足)
編集方法がわからない(スキル不足)
など【他のレンタル業者との違い】
一般的にはカメラや機材を貸すだけに対し
用途に合わせて全ての機材をセットで貸し出し
1週間単位で格安で貸し出し(編集やデザインがメインの会社であるため)
運送会社は使わずスタッフが届け使い方を説明
期間中の無料サポート(使い方に関すること)【お客様のメリット】
・高級機材を相場よりも安くレンタルできる
・自社で納得いくまで撮影できる
・短期間で複数の動画や写真が撮影できる
・わからないことはいつでも相談できる
など【サービス・プラン】
A・動画撮影セット(企業紹介・お店紹介・リクルート系)
ビジュアル重視B・商品撮影セット(通販業者・自社商品販売)
品質重視C・youtube用撮影セット(イベント・活動・商品サービス説明動画など)
手軽さ重視いずれも必要に応じて全て貸し出し
一眼レフカメラ、レンズ*2、フィルター、マイク、ワイヤレスマイク、カメラ三脚、sdカード 予備バッテリー
LDE照明*2 ソフトボックス*2 ライトスタンド*2、SSD【業務フロー】
1.情報発信(Instagram・youtube・webサイト)
2.営業活動(パンフレット・チラシ)
3.代理店(コンサルタントや税理士など)
↓
相談説明(対面・ZOOM)
↓
入金確認
↓
機材お届け
使い方説明(必要に応じて)
↓
サポート(必要に応じて)
立ち会いサポートは有料
↓
引き取り
商品の動作確認
↓
その後の提案
(編集やデザイン制作に関すること)
↓
取引完了
このように、事業コンセプトや提供価値を文字にすることで、誰が見てもやや同じように伝わります。
この事業の一番の価値は何か?
しっかりと内容を読んでくれた方には伝わってると思いますが、新事業の1番の価値は「機材一式レンタル+撮影編集サポート」です。
そうなると伝えることははっきりしますよね。どんな機材が借りれるのか?どのようなサポートをしてもらえるのか?この2つのことを、詳しくわかりやすくまとめていきます。
価値は大きく3つの視点で考える
お客様が感じる価値は大きく3つあります。
1.機能的価値
2.情緒的価値
3.実現価値
機能的価値とは商品そのものの価値です。
「自社スタッフだけで○○ができる」
「このスペックならやりたいことができる」など
情緒的価値は文字通り気持ち的価値ですね
「◯◯をしなくてもいいので便利」
「親切に対応してくれて嬉しい」など
実現価値とは最終的に求めていることです
「閲覧数が伸びた」
「販売数が増えた」
「お客様の理解度がアップした」など
この程度で良いので文字としてまとめておくと、ライターやデザイナーに何かを依頼する時も認識の違いがズレがなくなり、一貫性のある発信ができるようになります。
ステップ3:ビジュアルデザインはどうする?
ビジネスはデザインがとても大事。第一印象で損をするか得をするかはデザイン次第。長年いろんなビジネスを見て「デザインやビジュアル」はとても重要であることがわかりました。
まずは、北海道グラスフェッドビーフ販売の和牛道と鍼灸アロマBODYLALAのwebサイトをご覧ください。
ターゲットによって見た目は変わる
和牛道は黒系で肉の質感と大自然の牧場を想像させるビジュアルに、鍼灸院BODYLALAはゆったりした優しいイメージになってます。
自然の牧草で育ったグラスフェッドビーフで、肉は割と夜食べることが多いので、ちょっと黒のイメージにしました。鍼灸サロンのほうは治療だけではなく、休日や昼間のちょっとした自分時間に利用してもらうイメージで優しい雰囲気にしてみました。
文字情報はもちろん重要なのですが、その前に第一印象でターゲット客の心を動かすのは「ビジュアル」です。写真なんか関係ないと思ってる方も多いのですが、大手企業が写真やデザインにこだわる理由は売上に大きく影響するからなのです。
小規模のビジネスも同じです。ターゲット客に何をどのように見せたら立ち止まってくれるか、どのようなイメージでブランディングしていくか、見た目についてもじっくり考えて、webサイトや各種資料を作り上げていきましょう。
ステップ4:見込み客に情報を届ける
集客面で失敗する理由の一つに「見込み客に情報が届いていない」という問題があります。そもそもニーズのない商売をやってるという場合もありますが、その問題を抜きに考えた場合、やはり失敗理由は「見込み客へのアプローチ」ができていないことにあります。見込み客に情報が届かなければ当然集客は不可能です。
ではどうやって見込み客に情報を届ければ良いのか?方法は複数あります。
1.SNSでファンを増やす
2.広告を使って宣伝する
3.SEOやグーグルマイビジネス
4.パンフチラシで宣伝
5.営業活動
など
一つ一つ簡単に説明していきます
1.SNSでファンを増やす
SNSでのファン作りについては、いろんな考え方があります。とにかく目立ってインフルエンサー的な影響力を持つことをファン作りと定義する人もいれば、専門性を多くの人に知ってもらいその分野での濃いフォロワーこそが本当のファンという考え方もあります。
どちらにしても「どんな仕事をしている人なのか」基本的なことが伝わらなければブランディングはできませんので、まずは仕事を中心とする情報発信をお勧めします。
2.広告を使って宣伝する
事業の規模が大きくなるとどうしても宣伝の力が必要になってきます。でも、やり方を間違えてしまうと大損してしまいますので、広告は詳しい人にアドバイスをもらいながら進めていくことをお勧めします。
3.SEO対策とGoogleマイビジネス
タイトルや見出しにキーワード入れることによって、検索からのアクセス数が増えます。(他にも要素はありますが省略)
Googleマイビジネスへの登録と設定は絶対に必要です。特にお店や会社など地域商売の方は忘れずに登録しておきましょう。
4.パンフチラシで宣伝
意外と多いのが紙媒体からの集客です。ネットが主流の今の時代にチラシ?パンフ?と思ってしまう人も多いのですが、チラシやパンフがきっかけでSNSやwebサイトを見てくれる人もたくさんいます。
知り合いに「何か資料はないの?」とか聞かれることも多いです。そんな時に、カバンの中からさっとパンフを出せばその場で情報を伝えることも可能です。今は印刷代も安いので、1つくらいは紙の資料を用意しておくべきですね。
5.営業活動について
営業活動をやってる人は少ないかもしれませんが、短期間で売上を上げたいのであれば営業活動は必須だと思います。
とは言ってもいきなり飛び込み営業をする時代ではありませんから、担当者へのアポは必ず取るようにしましょう。
webサイトやSNSなどで、無料体験や資料請求を希望する人を集めたり、イベントなどをきっかけに興味のある人に営業するのも効果的です。
ただし、過度な売り込みは嫌われますので注意してくださいね。
一番初めに売れる日にこだわる(まとめ)
先ほども軽くお伝えしましたが、新事業は「一番初めに売れる日」を決めて、そこに向かって準備をすべきと考えます。
「0」は最悪ですね。0は戦略や計画が通用しなかったということだし、何を掛けても0は0のまま。
自分の戦略や計画通りに「1」の売上を作ることができたのでれば、あとは掛け算の原理で数字が増えていくことがイメージできます。
その「1」に向かって、どれだけしっかり準備ができるか。新事業は、準備の質によって結果が大きく変わってきます。
今から本気で準備すれば、来年春には「一番初めに売れる日」は訪れるはず。
何か新しいことを始めたい人は、この記事を読み直してイメージとプランをしっかりと固めてみてください。
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