個人のサロン治療院経営はなんといっても「時間と収入」のバランスですよね。オーナーである自分が施術をしなければ売上は増えないので、体力的にも時間的にも限界があります。
どうすれば時間と収入に悩まないサロンオーナーになれるのか?
スタッフを増やす。オンラインサービスなどで別収入を作る。オリジナルメニューを作りライセンスが他のビジネスにする。FC展開するなど、方法はいろいろありますが、まずは自分が理想とする経営とはどんな経営か、全体像を明確にする必要があります。
経営者であり施術者である自分の役割
考え方は色々あります。サロンと全く別事業をやるという方法もあれば、売上の柱を複数作るという考え方もあります。そして、全ての部門に「人」が必要になります。もちろん自分が複数担当することもできますが、下の図のような展開をする場合、ちょっと1人では厳しいですよね?
まずは経営の全体像を整理して、オーナーである自分の役割を明確にするところからがスタートです。ここを決めないで、新しいことに手をつけてしまうと必ず中途半端になり失敗してしまいます。
顧客やスタッフが定着する仕組みを作る
経営で成功するの絶対条件は「継続」です。気持ちだけが継続していてもダメです。事業Aを継続する、事業Bを継続するなど、一つ一つの事業を継続的に行い、人が定着する仕組みを作ること。これが仕組みを作る上で最も重要なことだと思います。
顧客を定着させるためには、一人一人のお客様にしっかりと向き合い、喜びや感動を与える仕事をする以外に方法はありません。いつも私が言ってる「リピート集客経営」というやつですね。
人を使って商売をやる場合は、スタッフもやりがいがあって経営面でもしっかり利益が出るシステムが必要です。ここで重要なことは、特定のスタッフに依存しないということです。
詩人でも一定期間トレーニングを行えばきちんと仕事ができるような仕組みがあれば、その事業は成長しやすいです。ユニクロが良い例ですね。
サロン経営で成功するための3つの時間配分
経営の時間は大きく3つに分類されます。マネジメントの時間、マーケティングの時間、セールスの時間、わかりやすい言葉でいうと、こちらの図のようになります。
どうしても売上主体で考えてしまう経営者が多いのですが、やはり経営全体を考える「経営者としての時間」を増やすことだと思います。接客や営業で9割以上の時間を使ってしまえば、経営全体を考えたり、次の準備の時間が足りなくなってしまいます。
自分がやるか他人がやるか
上の図の①②③を全て自分がやるのか?それとも、スタッフや専門家を使って自分の時間①を増やすのか。「誰が・いつまでに・なにをやるのか」を決めて、再現可能な計画を作り、全ての仕事の時間配分を明確にしておきましょう。
時間と収入に悩まないサロン経営3つの方法
1.自分じゃなくても売れるメニューを作る
サロンは施術がメインメニューです。しかし施術といっても技術には個人差があります。オーナーである自分と経験の浅いスタッフでは技術に差が出て当然なのです。
自分じゃなくても売れるメニューができれば人を増やすことも可能なのですが、オーナーの技術知識を基準に考えてしまうと、スタッフがついてこれなくなってしまいます。その結果、モチベーションが下がり、やがてお店を去っていきます。
コンビニやファーストフードはすごいですよね。高校生でも数日研修すれば現場に入ることができます。小さなサロンでも考え方が同じだと思います。
自分の分身を作るという考え方ではなく、「トレーニング」「成果基準」「実践」この3ステップで誰でも対応できるメニューを作ること。やはりビジネスの基本はメニュー作り(商品価値)なのですね。
2.ネットで売れる商品を作る
オンライン講座・オンラインサロン・教育型ビジネスなど、その場に自分がいなくても売れる商品を作ることで、収入の柱を増やすことができます。
コンテンツ作りやマーケティングに多少の投資が必要ですが、SNSや無料のサービスを上手に使えば、半自動的な仕組みを作ることも可能です。
3.自分の代わりに販売してもらう
技術や知識を他人に教え、その人に代わりに売ってもらうという方法もあります。協会ビジネスが代表的なモデルになりますが、そのほとんどは失敗に終わると言われています。スキルを身につけても売れないことが原因です。
自己責任といえばそれまでなのですが、「あとはあなたの努力次第」と100%放置してしまうと、たぶん99%以上の人は「代わりに売る」ということができません。
技術や知識を教えることは簡単でも、その先の仕組みを作るのは本当に難しい。でも、その仕組みが完成した時には、ものすごい勢いでビジネスが成長していくと思います。
結局はビジョンとビジネスモデルってことに
いろいろお伝えしましたが、結局のところ、ビジョンとビジネスモデルが全ての始まりということですね。収入や時間の感覚は個人差がありますし、ビジネスの規模も経営者によって異なると思います。
僕は50歳になったら、本当に自由なビジネスオーナーになっていたいと思っています。自由というのは海外で遊んで暮らすという意味ではなく、いろんなビジネスを研究して、もっと多くの人に役立つ情報発信に集中したいという意味です。
そのためには、自分じゃなくても売れる仕組み。自分の時間を使わなくても売れる仕組みを作る必要があります。コンサルタントを始めた13年前から思い描いている未来があり、理想に向かって一歩一歩前進しているつもりです。
2月17日は札幌でサロン治療院向けのビジネス構築セミナーを開催します。これからのサロン経営を見直したい方は是非ご参加ください。
https://shirookatakahiro.com/20200217seminar/
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